私の仕事は歯医者なので、毎日に様に虫歯の治療をしています。
ご存知でしょうが、虫歯はプラークという細菌の塊が原因で起こります。
従って、歯ブラシを丁寧にしてプラークを取り除けば、虫歯になるのを防げるはずです。
しかし、歯ブラシを丁寧にかけていても、虫歯が出来てしまう人もいます。
そんな人は、砂糖の入った甘い食べ物や飲み物を好んで口にしていることが少なくありません。
元々、甘いものが好きな人もいますが、ストレスによりイライラしてしまい、甘いものを食べて発散している人も多くいると感じています。
そのことから、虫歯は精神的な原因も少なからず影響していると考えられます。
イライラしてしまうのは、魂の属性である寛容さが足りないと捉えるのであれば、霊的な原因も内在していると言えます。
肉体(物質)的、精神的、霊的な原因が存在して、それらが複雑に絡み合って、結果として虫歯になっていると考えられます。
よって、歯ブラシの指導よりも、(甘い物を食べる以外に)ストレスを発散する手段を見つけるようにアドバイスをした方が有効な患者さんもいると思います。
霊性の高まりと共に、腹を立てたり、欲求不満などが少なくなれば、同時に虫歯になる可能性も少なくなると考えられます。
この世に起きている事象は結果です。
結果には必ず原因があります。
原因があって結果が生じることを「因果律」と言います。
起きることに偶然はないと言われるのは、因果律という自然法則の働きによって、全ての事象は生じているからです。
虫歯は細菌が原因で起こるのを、疑う人はいません。
細菌は物質的次元の原因であり、科学的に証明されているからです。
しかし、精神的、霊的次元の原因は、客観的に証明する手段がありません。
そんなものは存在しないと言われれば、それでお終いです。
全ての事象は、さまざまな次元の原因が絡み合って起きていますが、物質的以外の原因は判りにくいので、偶然として片付けられてしまうことが多いようです。
この世に生まれて来るのはどうでしょうか?
かなり多くの人が、偶然生まれて来ると考えています。
しかし、生まれて来るのも自然法則(因果律)の働きによるものであり、誰一人として偶然はありません。
何か原因があって、その結果として生まれて来ます。
原因は必ず結果の前にあるので、誕生以前にあったことになります。
一般的に、生命の誕生とは、精子と卵子が結合した瞬間を言います。
正式には、魂が受精卵に宿った(霊が受肉した)瞬間を指します。
ちなみに、死とは肉体から魂が完全に離れた瞬間です。
生命の本質である魂が肉体(受精卵)に宿ると、細胞分裂が始まり、人間の身体が形造られて行きます。
目に見えない魂が、地上で自己表現するためには、目に見える肉体と言う媒体が必要です。
そのために、地上のどこかの母体に宿らなければなりません。
どの母体に宿るのかは、無作為に決められるのではありません。
その魂が、何を学び、どの様にして成長して行きたいのかによって決められ、それに最も適した環境(母体)が選ばれます。
親にとっても、生まれて来る子供を通じて、何を学び、どの様に成長したいのかによって、授かる子供が決まります。
大いなる叡智の働きにより、子と親の双方の目的が一致した時に、1つの家族になると考えられます。
生まれる前にも自意識は存在し、自分には何が足りないのか、何を学ばなければいけのか判っています。
効率良く足りない部分を学び、魂を成長させるために、およそのシナリオが用意されます。
それに沿って人生は展開されて行きます。
人生では、不幸や凶事と言われるような事象が往々にして起こります。
もし、外に原因を見つけられなければ、それは予定されたシナリオである可能性があります。
原因は、事象を通して自分を成長させたい、内なる欲求なのかもしれません。
そして、人は未熟なために過ちを犯します。
神の摂理により、過ちを償わないと、成長することは許されません。
過去の人生(過去生)で、自然法則に反した行いがあり、一刻も早く償うことを自らが望んでいた可能性もあります。
いずれにしても、原因は自分にあり、不運を嘆いたり、不公平だと憤りを覚えるのは間違っていることになります。
時に、自分に全く原因がなく、苦痛を伴う事象が起きることがあります。
例えば、自分に過失がない事故により、身体の自由を失ってしまう人がいます。
当然のことながら、日常生活には大きな障害が生じますが、その苦難の経験によって、相応の霊的な成長が得られています。
物的に失ったものは霊的な成長によって補われ、公正、公平は完全に保たれています。
つらく苦しい日々の最中では、何で自分がこんな思いをしなければならないんだと、強い憤りを覚えるかもしれません。
しかし、次の世界に行くと、その考えは一変します。
死んでしばらくすると、この世の全人生を振り返る時が来ます。
あれほど苦しんで、痛めつけられた出来事が、実は自分を大きく成長させていたことを、明確に自覚します。
挫折しそうになりながらも、どうにか乗り越えられたのなら、生まれる前に自分が承知していた取り決めを果たせたことになります。
苦難の真の意味を知ると共に、この世で成長できたことを大いに悦ぶと思います。
通常、学びは頭脳により行われますが、霊的な学び(叡智)は経験と引き換えに、神から授けられると考えられます。
この世に生まれ、様々な経験をするのは、自分に足りないもの(叡智)を学びながら、成長するためと考えれらます。
人によって足りないものは、それぞれ違います。
学ぶべきものが違えば、人生も違って来るのは当然です。
このようなことを学ぶために、このような人生になると、承知した上で生まれて来ていますが、いざ生まれてしまうと、神の配慮によりその記憶は消されてしまいます。
人生が不平等、不公正に思えてしまうのは、原因が判らずに、起きた結果だけしか見えないからです。
魂の成長という視点から、人生を見つめなければいけません。
幸せな人生とは、つらい出来事が起こらない人生ではありません。
つらいながらも、それを乗り越えた人生です。
何故なら、今生で魂を大きく成長をさせ、生まれて来た意味を成就できたからです。
この世のつらい出来事は、今生で大きく成長しようとする自らの欲求が聞き届けられ、その結果として生じているのかもしれません。
魂は、神が創造した、神の心を表現する一部です。
神は完全ですが、個々の魂は不完全であるため、その表現はどうしても不完全なものになってしまいます。
不完全なものが、完全に近づこうとする過程が成長であり、その一過程としてこの世があります。
この世の経験を通して、目に見えない、言葉にならない叡智を手に入れながら、魂は完全へと少しずつ近づいていると考えられます。
魂(生命)とは、常に活動するものであり、同じ場所に留れず、完全へと向かって、成長して行くように定められているようです。
この世に生まれて来るのは結果であり、完全(神)に近づきたい魂の欲求が原因と考えられます。
13 件のコメント:
ナオヤです。
残念ながら、医学部生で霊的知識を知っている人、受け入れている人はほとんどいないと思います。もっと多ければ、私も生きるのがもう少しラクなのになぁと思うことが多々あります。むしろ、競争社会で心が荒んだ人、燃え尽きて無気力な人がいかに多いことか。。 この状況が医学部の特殊なものなのか、社会全体がそうなのか、知りたいです。
人の悪口を言う前になぜ自分を変えようとしないのか。人間はお互い様のはずなのに、なぜお互いにののしりあうのか。なぜ自分が不幸になる道を自分で選ぶのか?
人は変えられない。私がとやかく言うことではないと思うのですが、叫びたくなります。
もしかしたら、私自身が心から幸せだと思えていないから、人の事が気になるのかもしれません。
少しでも生きやすい社会に出来たらなぁと思う今日この頃です。
すみません。愚痴みたいになってしまって。でも行き場のないこの思い、どうしたら。。。
ナオヤ様
こんばんは。お久しぶりです。
医学部生で霊的知識を持っている人、受け入れている人はほとんどいないのですか。
競争社会で心が荒んだ人、燃え尽きて無気力な人も多いのですね。
社会全体もたぶんそうでしょうが、医学部は凝縮されているのかもしれません。
人の悪口を言う前になぜ自分を変えようとしないのか。人間はお互い様のはずなのに、なぜお互いにののしりあうのか。なぜ自分が不幸になる道を自分で選ぶのか? 私もそう思います。
悪口ばかりを言っている人は、残念ですが、大きく成長ができない人だと思います。
因果律の働きを知れば、ののしり合うことはできません。
霊的真理を知らないため、あるいは霊性の低さからそうなってしまうでしょう。
人を変えらえないから、自分を変えるしかなく、それが成長につながっていると思います。
あなたは医学の勉強をされていますが、あまりにも唯物的であるため、何かもの足りなさを感じていることはありませんか。
割り切って考えようとしても、どうしても割り切れないところがあるのではありませんか。
現代医学は物質的探究です。
ライフワークとして霊的探究を続け、肉体を救える医者になると同時に、魂を救える医者になって下さい。
私の希望ばかりを書いてしまって、こちらこそ申し訳ありません。
なすびです。
その通りです。割り切れないです。物足りないです。なんか違うなと感じる自分がいます。やっぱり根本的な解決は霊的真理にしか無いと思います。
ウィリアムクルックスなどによって、こんなにも人間が霊だと証明されているのに、なぜ受け入れられないのか謎です。普通に考えて、どう贔屓目に見ても、人間は霊的存在だと思います。これでは、まるでキリスト教が天動説に固執していたのと同じです。
複雑なメカニズムを解き明かして新たな科学的知見を得たり、よりよい治療法を模索するという態度には共感できます。物質的な努力はやはり大切だと思います。物質的な豊かさ(過度なものはいけませんが)を願う心は私にもありますし、それは悪いことではないと思うからです。
そしておっしゃる通り、私自身、優秀な臨床医にはなりたいです。きちんと正しい診断をつけられるような。(実はまだまだ誤診が多く、アメリカの研究によれば患者さんの死因の25%は誤診です)
物質的な問題は物質で片付けるのが一番良いと思いますし、そこに地上の人間ならではの努力があると思います。そこを履き違えてはいけないなと私も思っています。
霊的探求は続けます。やめようにもやめられません。少しずつ自分のペースで歩いていけたらなと思います。見守っていただけると幸いです。
なすび様
こんばんは。
やはり、割り切れないのですか。
古来から医学は宗教と密接に結びついていましたが、その反動からか、今度は科学と強く結びつき過ぎたと思います。
その結果、医学から霊的な概念は完全に排除されてしまいました。
クルックスなどのイギリスの超一流の科学者が霊的な存在を認めても、自分の目で確かめないと信じようとしないのは、人間は理性的というよりも疑り深い生き物なのかもしれません。
ヒーリングに関しては、客観的な評価は可能だと思います。
以前ですが、乳がんの人にヒーリングをしました。
そのすぐ後に、免疫機能の検査をしたらNK細胞活性が驚くほど高くなっていました。
検査の数値での比較は可能だと、その時に思いました。
また、腫瘍のCT上の面積を、ヒーリングの前後で比較すれば、効果の評価は出来るはずです。
申し出があれば、喜んで協力したいのですが、そのような研究をしている医学者がいるという話は聞いたことがありません。
クルックスではありませんが、異端児扱いされてしまうからでしょう。
興味の対象は、目に見える肉体だけであり、しばらくの間、変わることはないでしょう。
あなたが言われているように、物質的な問題は物質で片付けるのが一番良く、そのためにある知識は、人類の叡智と言っても過言ではありません。
ただ、医学の対象が肉体であり続けるのであれば、近い将来、診断も治療計画の立案もAIに取って代わられてしまうかもしれません。
医者はAIの指示に従う存在にならないとも限りません。
現代医学で肉体的次元に原因のある病気は治せますが、霊的次元にあるものは原因不明とされて、対処療法に終始するだけです。
病気に苦しむ患者さんが、それで満足するはずはありません。
いろいろな意味で、医学は転換点に来ていると思います。
前回、なすびと間違えました。ナオヤです。
以前、病理医に興味を持ってるという話をしていたの覚えていらっしゃいますか。
学生のうちから色々経験しておこうと思い、大学病院の病理部で実際に診断の練習をさせていただいたのですが、私には病理医は無理そうです。
能力的には問題ないと思うのですが、やっているうちに、自分のやるべき事じゃないような気がしてきました。
今回、色々コメントさせていただいて、無理していた自分に気がつきました。向いていないと分かっただけ、収穫です。
私のやるべき事っていったい何なのでしょうか。(そう尋ねられても困るかもしれませんが…)
もちろん、最終的には自分で自分の人生は切り開いていくつもりですけれど。
シルバーバーチが急いては事をし損じると言っていたので、今はとにかく今の私に出来ること="目の前の勉強をしっかりする"ということと私の場合、内的な静寂を得られるのがヨガなので"ヨガを極めること"に徹しています。
とにかく強くなりたいです。人に何を言われようと、自分の信念を貫ける強さが欲しい。自分を律することのできる強さも。人の役に立ちたいという思いがもっと強くなったらいいのにな。
ナオヤ様
こんばんは。
大学病院で診断の練習をして、自分のやるべきことではない気がしたのですね。
物質をいくら調べても、本質は見つけられないと感じたのでしょうか。
何科を専攻するかが重要ではありません。
病気に苦しむ人に医者として肉体を楽にしてやると同時に、病気になった意味や、死が迫っている人やその家族に真実を伝え、霊的に楽にしてやれる医者になるのが重要だと思います。
医学用語でスピリチュアルペインという言葉があります。
霊の存在を認めていない現代医学が、スピリチュアルと言う言葉を使うことに矛盾を感じますが、認めていない部分に大きな問題が内在されていると感じているのは確かです。
本当の意味でのスピリチュアルペインを緩和する医者になれるのは、学年でただ一人、あなただけだと思います。
大学病院のような患者との関係が希薄なところでは難しく、患者との距離が近く、密着した関係の中で初めて可能になると思います。
勝手な意見を書いてしまいましたが、今は目の前の勉強をしっかりして下さい。
ヨガは内的な静寂を得るのに有効だと思います。
内的な静寂を得られた時に、守護霊からインスピレーションを受け取り、進むべき方向が決まるかもしれません。
既に決まっていて、しかるべき時期に出会いや出来事があり、必然的にそちらに向かうことになるかもしれません。
悩まなくても、想いさえあれば、良きに計らわれると思います。
人の役に立ちたいという思いですが、これからいろいろな経験をしながら、少しずつ強くなって行くと思います。
心配はいりません。
匿名様
こんにちは。
私も、すごく久しぶりのような感じがしました。
どうされているのかなと思っていたので、彼のことを思いながらも、落ち着いた生活が出来ていると聞き、安心しました。
シルバーバーチの霊訓の言葉が、胸に響くようになって来たのですね。
深い悲しみにより、あなたの魂に真理を受け入れる土壌ができたからだと思います。
悩んでいることがあり、非公開を希望されるのであればメールでも結構です。
アドレスを書いていただければ、そちらに返信いたします。
匿名様
メールが見れるのであれば、どこでも結構です。
イクミ様
こんばんは、ヒーリングをしていただいた平田です。パーキンソン病等いろいろとヒーリングをしていただきました。肩の痛みは完ぺきではありませんが良くなりました。
尾てい骨の事は言っていなかったのですが、2年ちかく痛かったんですが2週間くらい前から急激によくなり痛みがなくなりました。目は一度治ったのですが、今度は前より大変で頭痛や吐き気がします。
パーキンソン病は気持ちが落ち着いているせいか前にくらべて、楽なような気がします。ありがとうございます。
今は目がすごく大変なのでヒーリングをお願いしたいのですがよろしいでしょうか?あと私の父が直腸がんで手術後の痛みと便の回数が1日10回くらい行くそうです。つないだ所が狭くなっているのかもと母が言っていました。もしかしたら人工肛門になるかもしれないと母が言っていたので、またヒーリングをお願いしたいです。
あと、娘はアレルギーで大変な思いをしているのでヒーリングをお願いします。
たくさんお願いをしてすみませんどうぞよろしくお願いします。
イクミさんにシルバーパーチの霊訓を読むように言われたので読んでいるのですが、12巻読んだと思っていたのですがたぶん1巻しか読んでいませんでした。がんばって全部読もうと思います。
本を読み始めて自分の人生を振り返ると今の自分に納得しました。恐ろしくも感じました。自分はきちんと生きてきたと思っていました。そうではないことに気がつきました。恥ずかしく思いました。がんばって生きていこうと思います。
ずうずうしいですが、ヒーリングをお願いいたします。
平田様
おはようございます。
身体のいろいろなところに症状があり、本当におつらいですね。
前回のヒーリングで、少しは症状が改善されたなら、私もうれしいです。
今は、目が大変なのですね。
頭痛や吐き気があっては生活に大きな支障が出てしまいます。
お父様も術後の痛みがあり、便の回数も多いようですね。
娘さんもアレルギーで大変な思いをしているのですね。
それでは、また今晩ヒーリングを行ってみます。
お父様は7時30分、あなたは10時、娘さんは10時30分からでよろしいでしょうか。
ご都合が悪ければ、遠慮なく言って下さい。
シルバーバーチの霊訓を読んでいるのですね。
年月を経た今だから判ることもたくさんあると思います。
12巻はボリュームがありますが、全体像がより掴めますので、頑張って読んで下さい。
イクミ様
平田です。ありがとうございます。ヒーリングの時間は大丈夫です。お忙しいのに感謝します。
シルバーパーチの霊訓を頑張って読みます。
では、よろしくお願いいたします。
平田様
了解しました。
リラックスしてお待ち下さい。
イクミ様
平田です。どうぞよろしくお願いいたします。
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